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第13章 山茶花～さざんか～　其の参　

　千汐は、身重の身であることを考え、客を取るのを止めた。千汐の身を案じた夜鷹仲間が懐妊してからも客を取り続けようとするのを見かねて、仕事を紹介してくれたのだ。
　おともという気の好い女で、歳は二十四、五くらい。けして器量は良くはなかったけれど、おともの気立ての良さと話の聞き上手なところを気に入って、おともでなくてはという客もたまにいた。