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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~
第13章 山茶花~さざんか~ 其の参 
 薬売りと出逢ったのは、そんな頃である。棄松は富山では結構知られた薬種問屋の主人でもあり、江戸には仕事の関係で年に一、二度訪れているということだった。
「その頃、棄松さんには既に、女房も子どももいたのさ。そう、お決まりの道ならぬ恋って奴だね。でも、棄松さんはあたしに囁いた。富山にいる妻子とは別れて、いつか近い中にあたしを迎えにきてくれるって」
 それから何年もの間、おつなは棄松を待ち続けた。だが、男はとうとう来なかった。
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