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第11章 欲求

「け、けど..斎藤くんは..？」

「俺はええよ。百合ちゃんが慣れるまで待つし。まだ慣らさんと多分痛いから。」

「でも..」

（辛いんじゃないかな？）

「大丈夫やで。心配すな。俺百合ちゃんが悶える姿見てるだけで幸せやし。」

笑っていう斎藤に、バカ、と言ってぎゅっと抱きついた。

（本当に優しい。子供っぽいとこもあるけど....）

でも..触れたい。触れられたい..

斎藤の笑う顔が見たい。

その時気づいた。

私は本当に斎藤のことが大好きなんだ。