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バカな男に私は夢中
第15章 愛欲

やさしく背中をタオルで撫でられる。

ゴシゴシとこする音だけが響いた。

「..ねぇ、このイスって、なんだか変な形だね。」

「ん?ああ....他に使い方あるねん。」

斎藤の言葉に私が振り返る。

「使い方?」

「うん、教えて欲しい?」

「うん。」

私が答えると、シャワーを出して泡を流し始めた。

「よし、じゃあ教えたるわ!」

にっこり笑うと私を後ろからぎゅっと抱きしめた。
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