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バカな男に私は夢中
第18章 惜別
私が黙っていると
『あ、ごめん、じゃ。そろそろ俺バイト行かなくちゃならなくて..』
『..忙しい時にごめん。じゃあまたね!』
明るく言って電話を切り、脱力した。
(賢治くん..どうして戸惑ってたの?)
私は怖くなって、女からのメールに返信した。
ーわかりました。会いましょう。ー
ーありがとうございます。私は迷惑をかけたくないので彼にはいいませんが。ー
(嘘だろうし、言う必要ないよね。)
私は拭い去れない不安を押し殺して、
ー私もいいません。嘘だってバレてますから。ー
強気で返信した。