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バカな男に私は夢中
第19章 出会

そして思わぬ再会から数日経って、家に帰ると訪問者があった。

「ただいまー」

「百合さん、お友達が....」

「友達?」

靴を脱ぎかけた私が顔を上げると、サエの後ろに賢治が立っていた。

「....」

「あの、客間へ..」

サエが言うのを制して

「いい、部屋に来て。」

とだけ言うと階段を上った。

後ろから黙って賢治がついてくるのを、不安げにサエが見上げていた。
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