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恋する妻
第4章 セクシーサンタとトナカイ
僕はその姿を凝視していました。しばらくして客が途絶えるとサンタとトナカイは互いに目配せし、一緒にベーカリーの店内に戻りました。そしてレジの向こうに声をかけ、持っていたバスケットをレジの上に置くと、再びトナカイと一緒に店の外に出てきました。どうやら休憩に向かうふたりを、僕は気付かれぬよう距離を置いて後を追いました。

ふたりは売場の端にあるトイレの前を曲がり、奥のバックヤードに続く通路に入りました。僕はトイレに入るふりをして、通路を隠す壁の陰からふたりを見ていました。いつの間にかふたりは寄り添い、身体を密着させ歩いていました。そしてバックヤードの入り口ドアに着くと、トナカイが振り返りました。それはふたりの後ろに誰もいないことを確認しているようでした。

僕は慌てて頭を隠しましたがトナカイは僕に気付きません。僕は息が苦しくなるほど興奮しながら、ふたりの姿を覗いていました。そしてサンタが背伸びをするとトナカイは腰を屈め、ふたりはキスしました。

一瞬抱き合うと、ふたりはすぐにバックヤードに消えました。僕はトイレの個室にかけこむと、オナニーをしました。大きな快感で射精すると、僕はやっと我に返りました。そしてその夜、僕はまたふたりが帰る時間に待ち伏せしました。

僕は郁に嘘を吐きました。客先のトラブルで帰宅は深夜になるとメールを送ると、わかったと返信がありました。そこには頑張っての文字と、可愛いハートのスタンプが添付されていました。僕は会社に戻ると仕事を片づけ、7時には退社しました。そして急いでまたデパートに戻りました。
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