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恋する妻
第15章 マンガと一緒
「電車、来ちゃったよ…」
「うん…じゃあ、今度はマンガと一緒のことするねw」
オレの耳元で囁いて、お姉は電車に飛び乗った。電車のドアの向こうで、お姉が大きく手を振ってた。オレ、お姉の言葉を思い出して…勃起してた。

『お姉、加藤来る日が決まったって!』
『いつ?』
『来週の水曜に来て、木曜に帰るって!』
日曜にラインでお姉に報告すると、ちょっとしてから返信があった。そして水曜にお姉も一緒に加藤と会うことになった。加藤、お姉見てきっとびっくりするはずw

「加藤君に、あたしのことちゃんと言った?」
「うん!年上の彼女紹介するって!!」
「年上は余計かもね…悠くん!」
バイト中、お店でふたりきりになったから話したのに…お姉、怒ってる?w

オレ、お姉のことで嘘つきたくない。だから加藤にもお姉のこと、ちゃんと隠さず伝えた。人妻で不倫だってことも…当然だけど、加藤、かなりびっくりしてた。もちろん親友だから教えたことも伝えて、加藤もそれはよくわかってくれてる。だから決して、地元の他の友達にも喋らない約束になってる。加藤はちゃんと、約束は守る。

「あたしも悠とのこと、加藤君に何も隠さないよ!」
「うん…オレもお姉のこと何も隠さない!」
バイトが終わって帰り、お姉がいつものよう優しい口調で話してた。デパートから駅までの道、オレの手を握ってくれた。

「…デパートの誰かに見られるかも」
「うん、見られるかも…悠、嫌?」
オレが嫌なわけはないけど、お姉が困っちゃうよね。もし旦那さんにばれたら…オレ、お姉に会えないなんて耐えられない。

「ありがと、悠…」
お姉はオレを見て微笑んでくれた。そしてお姉、もっと強くオレの手を握った。

「あたしは見られても平気だよ…」
「でも…」
「悠、本当は見られたいでしょ?w」
お姉がエッチの時と同じ、悪戯な顔でオレをみた。そしてオレに向き合うと、お姉が抱きついてきた。

「前に言ったよね、何も隠さないって!」
急に真面目な顔になって、お姉がオレの目を覗き込んだ。オレもお姉を見つめ返した。

「うん、オレも隠さないよ」
「じゃあ、キスして…」
オレはお姉を力いっぱい抱いて、激しいキスをした。周りの人が、オレたちをびっくりして見てた…。

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