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My Godness~俺の女神~
第2章 ♯Accident(予期せぬ出来事)♯
しかし、今更、責任の所在は実里にとっては取るに足りないことだった。仮にこの生命と引き替えに、あの女性の生命が助かるものならば死ぬことも厭わない。自分のために、他の誰かの生命が失われるなんて、考えただけでも耐えられなかった。
リノリウムの白っぽい病院の廊下を白色蛍光灯がぼんやりと照らし出していた。夜の病院ほど無機質で不安を湛えた場所はない。
殊にそこが救急病棟であるだけに、雰囲気はいっそう重く沈んでいるように見える。
リノリウムの白っぽい病院の廊下を白色蛍光灯がぼんやりと照らし出していた。夜の病院ほど無機質で不安を湛えた場所はない。
殊にそこが救急病棟であるだけに、雰囲気はいっそう重く沈んでいるように見える。