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My Godness~俺の女神~
第1章 Prologue~序章~
「折角、よくお似合いの口紅が落ちてしまいますよ? 実沙(みさ)さん」
このおばさんの名前は藤堂実沙。名前だけは早妃に似ているけれど、外見も中身も似ても似つかない。
「あら、口紅なんて、また塗り直せば良いだけなのに」
おばさんは満更でもないような表情で頬を染める。この女は毎回、俺を指名してくれる言わば常連さんだから、間違っても嫌な顔は見せられない。もう、ここに通い出して二年近くになるんじゃないか。