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My Godness~俺の女神~
第4章 ♯Stalker(忍び寄る影)♯
ワインの赤い滴をしたたらせながら、潤平はぞんざいに顎をしゃくった。
「行くぞ」
実里はさっさと先を行く潤平の後を慌てて追う。
後には悠理だけが残された。
ダーン。悠理が腹立ち紛れに座っていた椅子を蹴り倒した。
その場全体が息を呑んだかに見えた。ウエイターたちは拘わりにすらなりたくないというように、遠巻きに離れて眉をひそめている。店のテーブル席をほぼ三分の二ほど埋め尽くした客たちは小声でしきりに囁き交わしていた。
「行くぞ」
実里はさっさと先を行く潤平の後を慌てて追う。
後には悠理だけが残された。
ダーン。悠理が腹立ち紛れに座っていた椅子を蹴り倒した。
その場全体が息を呑んだかに見えた。ウエイターたちは拘わりにすらなりたくないというように、遠巻きに離れて眉をひそめている。店のテーブル席をほぼ三分の二ほど埋め尽くした客たちは小声でしきりに囁き交わしていた。