この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
My Godness~俺の女神~
第5章 ♯Detection(発覚)♯
その瞬間、赤ちゃんがにこっと実里に笑いかけた。何と愛らしい笑顔! どれだけ腹を立てている人でも思わず顔が緩んでしまうような顔ではないか。
なのに、実里はふいに涙が滲んできて、慌て手のひらでぬぐわなければならなかった。
初めての赤ちゃんを歓迎できず、しかも生む選択ができないなんて。
二度目に乗ってきたのは六十代くらいの老夫婦だった。杖をついた老妻をやはり銀髪の品の良いご主人が労る姿には心温まるものがあった。
なのに、実里はふいに涙が滲んできて、慌て手のひらでぬぐわなければならなかった。
初めての赤ちゃんを歓迎できず、しかも生む選択ができないなんて。
二度目に乗ってきたのは六十代くらいの老夫婦だった。杖をついた老妻をやはり銀髪の品の良いご主人が労る姿には心温まるものがあった。