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My Godness~俺の女神~
第6章 ♯Conflict(葛藤)♯
悠理はまた心で悪態をつき、さりげなく腕時計を見た。金色のロレックスは、実沙からのプレゼントである。こういう、いかにも成金めいた物は好きではないから、普段は絶対に身につけないが、流石に実沙が店に来るときには忘れずに愛用しているふりをする。
「実沙さん、そろそろ電車の時間スけど」
いかにも残念そうに言うのも忘れない。
実沙が煙草を口から放すと、悠理はまたクリスタルテーブルの上の灰皿を実沙の前に差し出した。