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My Godness~俺の女神~
第6章 ♯Conflict(葛藤)♯
「俺も、またひと月も実沙さんに逢えないと思うと、何か胸にこう、ぽっかり穴が空いたようですよ」
別れ際のこのひと言が実はどれだけ女の心をぐっと惹きつけるかは長年の経験から嫌になるくらい知り尽くしている。
胸に片手を添えて哀しげに言うと、実沙は悠理の顎に手をかけて仰のかせた。
彼は二人並んでソファに座っているこの場所から、一瞬、逃げ出そうかと思った。しかし、逃げ出したいのを堪え、婉然と女に微笑みかける。