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My Godness~俺の女神~
第1章 Prologue~序章~
アスファルトが雨に濡れた匂いが鼻をつく。俺は雨の匂いが嫌いではない。深呼吸して思い切り雨の匂いを胸に吸い込んでいると、歩道沿いに一定の間隔をあけて立つ桜並木が眼に入った。
今年の春は桜の開花が早かったから、もう満開だ。この雨でかなり散るかもしれない。俺の店はF駅からほど近い繁華街ともいえない商店街の街角にある。駅前といったって、急行や特急も素通りする小さな駅だし、商店街の店も昔からどこにでもあるような古びたものばかりだ。
今年の春は桜の開花が早かったから、もう満開だ。この雨でかなり散るかもしれない。俺の店はF駅からほど近い繁華街ともいえない商店街の街角にある。駅前といったって、急行や特急も素通りする小さな駅だし、商店街の店も昔からどこにでもあるような古びたものばかりだ。