この作品は18歳未満閲覧禁止です
My Godness~俺の女神~
第12章 【喪失、そして再生~ここではないどこかへ~】♣海の女神♣
夕飯の後、ひとたび自室に籠もっていた悠理は、網元に呼ばれて再び階下に降りてきた。
当然ながら、眞矢歌の姿はそこになく、悠理は当てが外れたような気がする。そしてまた、知らない中にあのいけ好かない女の姿を期待していた自分に腹が立った。
ちゃぶ台の前には網元が陣取り、一人、手酌で杯を傾けていた。
「お呼びですか?」
「まあ、座れ」
顎で促され、悠理は網元の向かいに膝を揃えて座った。