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My Godness~俺の女神~
第12章 【喪失、そして再生~ここではないどこかへ~】♣海の女神♣
悠理は押し黙った。自分の母親のような歳の女たちに日毎、媚を売り、身体さえも売り渡していた、かつての自分。その薄汚れた自分を、この年老いた無骨な漁師はちゃんと見抜いているというのか。
そう思った刹那、悠理はこの男の前から消え去りたい衝動に耐えた。これほど自分を、自分が歩いてきた道を恥ずかしいと感じたのは生まれて初めてであった。
網元は眼尻を染めたまま、相変わらず手酌で汲んでは干している。
そう思った刹那、悠理はこの男の前から消え去りたい衝動に耐えた。これほど自分を、自分が歩いてきた道を恥ずかしいと感じたのは生まれて初めてであった。
網元は眼尻を染めたまま、相変わらず手酌で汲んでは干している。