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My Godness~俺の女神~
第12章 【喪失、そして再生~ここではないどこかへ~】♣海の女神♣
でも、彼は顔を引きつらせたかと思うと、長い間何も言わなかった。とどめの科白が
―頼むから、誰にも言わずに病院に行ってくれ。人には知られないように堕ろしてくれ。
だった。
堕胎手術に必要な費用は何とかして工面するが、病院には付いてゆけないから、一人で行って欲しいと、彼は必死の形相で言った。
「そんな―そんな馬鹿な話があるか!」
つい乱暴な言葉が飛び出し、気になって眞矢歌の方を見たけれど、眞矢歌はやはり彼のことなど眼中にはないようだ。
―頼むから、誰にも言わずに病院に行ってくれ。人には知られないように堕ろしてくれ。
だった。
堕胎手術に必要な費用は何とかして工面するが、病院には付いてゆけないから、一人で行って欲しいと、彼は必死の形相で言った。
「そんな―そんな馬鹿な話があるか!」
つい乱暴な言葉が飛び出し、気になって眞矢歌の方を見たけれど、眞矢歌はやはり彼のことなど眼中にはないようだ。