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My Godness~俺の女神~
第12章 【喪失、そして再生~ここではないどこかへ~】♣海の女神♣
やがて、眞矢歌が恥ずかしげに顔を上げた。泣き止んだようなので、悠理は彼女から身を離し、自由にした。本当はもっとこうして眞矢歌のやわらかな身体を抱いていたかったけれど、こんなときに相手の弱みにつけ込む真似はしたくなかったし、何より眞矢歌自身に獣のような男だとは思われたくなかった。
「私ったら、嫌だわ」
眞矢歌の白い頬が染まっている。頬には幾筋もの涙の跡がくっきりと残っていた。