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My Godness~俺の女神~
第13章 ♣海ほたる舞う夜♣
コンビニはバス停の手前にあった。バス停の側を通り過ぎる時、悠理は感慨深い想いに囚われた。バスからここに降り立ったのはまだつい三日前のことなのに、もう随分と時間が流れたような気がしてならない。
この小さな港町は不思議だ。一度も訪れたことがないのに、妙に自分を惹きつけてやまない。その原因はやはり、ひとめ惚れした女性―眞矢歌の存在があるからかと一時は考えたりもしたのだけれど、どうも彼女のせいだけではないようだ。