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My Godness~俺の女神~
第13章 ♣海ほたる舞う夜♣
「何で―、何でそんな風に思うんだ?」
眞矢歌の視線が真っすぐに悠理を射貫く。
「何故なら、あなたは誰よりも家族を―子どもを欲しがっているからよ。もっとふさわしい言い方をすれば、あなたには子どもが必要だわ」
眞矢歌はまた吐息をついて、眼の前にひろがる海に視線を移した。海を幾筋もの光跡が走る。光が輪を描き、乱舞する。まさに、自然の織りなす、世界一の魔術師ですら作り出せない最高の幻術(イリユージヨン)だ。