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貴方に染まる
第8章 Ⅷ

珠美さんは「2人は美男美女でお似合いよ」なんて言って残りのご飯を食べ始めた。


「珠美さんは蘭の事、どのくらい知ってるんですか?」


「坊ちゃんが産まれる前からここで働かせてもらってるからなんでも知ってるわよ♡もし嫌なことされたら私に言ってちょうだい。母親代わりみたいなものなんだから」


なんだか心強いかも…。


既に嫌なことされてるけど、それはもう過ぎてしまったことだからこれから何かあったら珠美さんに相談しよう。



「それにしても、坊ちゃんもご主人によく似てるわ」


「蘭のお父さんですか?」


「そうよ。ご主人も嫌がる奥様を無理矢理説得して結婚したって噂なの」



へぇ。


完全に父親似なのでは……?


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