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第9章 Ⅸ

そして学校にもいつも通り来て、授業を受けている。


帰りになれば蘭が迎えに来て、一緒に車に乗って帰る。


私が嫌な顔も抵抗もしなくなったからか、蘭の機嫌はいつもいい。



車に乗ると「今日はなんかあった？」とか「誰かに話しかけられた？」と絶対聞かれる。


蘭と付き合ってるという噂が流れてから、今まで興味本位で話しかけてきた子はチラホラいたけど、ぱったり無くなった。



「特にない」、「誰とも喋ってない」と言えば、蘭は満足そうに視線を外に移す。



珠美さんにこの事を言えば「独占欲の塊ね」とクスクス笑っていた。




私に困ることはないからいいけど…。