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貴方に染まる
第3章 Ⅲ
蘭が私に一目惚れ……?
ってことは、私の外見が良かったってこと?
「外見だけで判断するような人、好きになれない」
「違う」
否定する言葉を吐けば、蘭は私の腕を引っ張って向かい合うように座らせた。
「どいつもこいつも媚び売るような奴ばかり俺の周りに群がってくる」
まぁ、外見がいいからしょうがないでしょ。
「でもお前は俺に見向きもしなければ、名前すら知らなかった」
それは私が周りに興味が無いから。
「そんなお前に引き込まれたんだ」
………。
だからって私が蘭を好きになるとは限らない。
それに今までの事を考えると、好きになれそうもない。