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貴方に染まる
第6章 Ⅵ
「華…、いい?」
これ以上嫌われるのはさすがにキツイ。
「や、だ…」
「華…」
今日は諦めるしかないか…。
これからまだ時間はあるしな。
体を華から離そうとすると、蚊の鳴くような声で何か言っていた。
「何?もう一回言って」
「痛い…の、や、だ……っ」
「……ッ」
涙目で訴えてくるその顔に息が詰まった。
初めて人に対して愛おしいと感じたかもしれない。
「大丈夫、痛かったら辞めるから教えて」
途中で辞められるかなんて分かんないのにそんな事を約束してしまった。