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嫌いな男
第5章 秋永家(リビング)
「ただいま帰りました…」

玄関で梨花の声がして、立ち上がりかけた翔子はバランスを崩してしまう。

「きゃ…」

「おっと」

強羅が翔子を抱き止めたその時、梨花がリビングのドアを開けた。

「遅くなっ…え!?」

梨花の目には二人がソファーで抱き合い、キスしようとしているように見えた。


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