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嫌いな男
第6章 強羅マンション(梨花)
「そんなに庇うのは、翔子さんが先生を好きだからですか?って」

「あああり得ねぇ!!」

大声で否定する強羅に、
「当たり前です」
冷静に梨花が答える。


「私も本気で聞いた訳じゃありません。ただ…」


「…ただ?」

梨花は声を潜めて言った。

「否定するまでに間があったんです…可能性は、ゼロじゃないのかもしれませんよ、先生?」



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