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嫌いな男
第12章 病室内
ひとしきり泣いて、梨花は落ち着きを取り戻した。

「ごめんなさい、心配かけて…せっかく同窓会で羽伸ばしてたのに」

翔子はベッドに腰掛け、梨花の手を握る。

「バカね、こんな時に変な気を使わないの!」


「…ありがとう、翔子さんが来てくれて嬉しい」
静かな笑みを浮かべて梨花は礼を言った。




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