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嫌いな男
第12章 病室内
壁際でしゃがみこんでいる翔子に気づき、
「どうした?そんな所で」
手を差し出した。


強羅の声に、
「何でもないわ」
一人で立ち上がった翔子は目眩をおこす。


「おい!?」

「イヤ!」
抱き止めた強羅を突飛ばし、
「触ら、ない、で…」
二、三歩踏み出して床に倒れた。




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