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嫌いな男
第19章 アオイ
「…いや、それは」

「私は、構わないけど」

躊躇う強羅に翔子は告げた。

「い、いいのか?」

「べ、別に名前くらい…」
ベッドでは何度も呼んでるじゃない、とは葵の前では言えない。


ぎこちない二人のやり取りを
葵がニヤニヤ眺めていた。


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