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嫌いな男
第20章 須藤
首を巡らせると、壁一面に一人の女性の隠し撮りと見られる写真が数え切れないほど貼られている。

「…葵、さん」

「起きたか、嘘つき女」

「須と…ッ」

翔子の顔を須藤が覗き込み、彼女のほっそりした首に手をかける。



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