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第23章 新しい関係

紛れもなく翔子の知る"田中数夫"の顔だった。

翔子が頷くと、強羅が心配そうに彼女の顔を覗き込む。

「大丈夫よ、あの時、強羅くんがいてくれたから」


二人の世界に浸りかけると、察知した梨花が素早く立ち上がった。

「赤の他人になったのに、今まで仲良くしてくれてありがとうございました。翔子さん、父が酷いことしてごめんなさい！遅くなっちゃったけど、先生とお幸せに…！」

ペコリとお辞儀をして出ていこうとする梨花を、二人で追いかける。

「ちょっと、梨花ちゃん!?」

「何だよ、もう会わないみたいな言い方しやがって」

「翔子さんには先生がいるし
もう肩の荷がおりたっていうか、お役御免というか？」