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メダイユ国物語
第1章 プロローグ
 少女はまるで産婦人科で診察を受ける妊婦のような態勢になっていた。ベッドが分娩台のような形に変化していたのだ。彼女は大きく脚を広げ、股間は無防備に晒されている。

 ベッドの周りを囲んでいた男のひとりが、照明器具の明かりを彼女の下半身に向ける。

 すると、少女の股間が明かりに浮かび上がった。薄い恥毛の下は縦割れの亀裂が走り、その隙間からは秘肉が恥ずかしげに顔を覗かしている。

 これまで命令を出すのみだった男がベッドの脚元へ近づかいて屈み込んだ。薄いゴム手袋をしたままの両手を彼女の股間に伸ばし、縦割れの左右の秘肉をゆっくりと開く。隙間から覗いていた秘肉も左右に引っ張られ、花びらが開くように口を開いた。その内側はきれいなピンク色で、しっとりと潤いを湛えている。

 男が指先の位置を動かし、やや下に引き下げると、複雑な粘膜を覗かせる小さな孔(あな)が見えた。

「間違いない。彼女は生娘(きむすめ)だ」

 まだ男の侵入を一度たりとも許したことのない、少女の神聖で崇高なその聖域に、彼は見惚れていた。

 そして彼が、彼こそが、その聖域に最初の一歩を踏み入れるのである。彼女を犯し、蹂躙し、彼のありったけの精をそこに、少女の子宮に注ぎ込むのだ。

「あ……」

 少女が微かな声を洩らす。薬の効果が切れたようだ。彼女は意識を取り戻し始めた。

「――な、なにこれ」

 そしてようやく自分の置かれている状況を目の当たりにした。

「お目覚めのようですね」

 男は帽子とマスクを取り、少女に自分の顔を晒した。

「あなたは! わたしに何をしようって言うの! 早くわたしを自由にしなさい! これは命令です!」

 彼女は叫びながら身をよじるが、手足を固定しているベルトはびくともしない。

「おやおや、まだそんなに元気がありましたか。まあいいでしょう。私の計画には元気な方が都合がいい」

「計画? どういうことです? 何を企んでいるの?」

「貴女に私の子供を産んでもらいます。これは貴女を妊娠させるためのものです」

 男は周囲を見せるように、両手を広げる。

「い、いやです! 誰があなたのような男の子供なんか産むものですか!」

 無理と分かっていながらも、少女は必死に手足をばたつかせる。

「威勢がいい。これなら元気な子を産んでもらえそうだ」
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