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第7章 　旅行先

午後3時ころにペットシッターの大山美沙が自宅にやってきた。

大山を見るとマロンは直ぐになついてしまった。
猫たちはちょっと怖がって威嚇していたが、ちゅーるをあげると大人しくなった。

猫はちゅーるに弱いのである。
ちゅーる様さまである。

「大山さん、この子たちをよろしく頼むわね」
「はい、わかりました」

「毎日、動画をスマホで送ってくれるかしら？」
「はい、そうします」

「ありがとう。よろしくね」

サチはそう言うと大山の手を握った。
夕方の5時ごろ二人は自宅を出た。

成田まで高速バスで行くことにした二人だった。
1週間の滞在だったので、荷物はそんなに多くはなかった。

成田に着いたのが夜の7時ころだった。
そして、9時前に飛行機に乗り込んだ。

成田からホノルルまで行きは約8時間くらいだった。
機内食を食べ少しうつらうつらしているうちにホノルルに到着した。

時間は朝の5時くらいだった。
飛行機を降りると朝焼けがとても綺麗だった。

どこを見ても青い空が広がっていた。
空気も澄んでいて爽やかだった。

入国審査やなんやらをしているうちに時間は9時近くになっていた。
そこからタクシーで予約したホテルまで行った二人だった。