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プリンスの誘惑
第3章 ~腹黒王子~ (前編)

抗おうにも、シェードさまに頭と身体を抑えられ身動きすらできない。
「ふぅ……んぅ、ん」
強引なシェードさまの行為、なのに優しく落ち着かせるかのように髪を撫でている。
その間も、シェードさまの舌が絡んでくる。
息が苦しく、呼吸をするたびお腹の奥から押し上げるように甘い声が洩れてしまいそう。
「甘いな……君との口づけは癖になりそうですね」
もう、何も言えない……
何も考えることができない……
わたしの知る優しいシェードさまは、こんなことしない。
でも、わたしはよく知りもしないでシェードさまに恋をしてたんだ。

