この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
生きること、思うこと
第347章 断捨離Ⅱ

市町村の粗大ごみに電話をして引き取って貰う様に手配をしました。
ひとつひとつの品物にシールを貼る時こう話しかけました。
「今まで、ありがとうね…」
全部の品物にシールを貼ってごみ収集所に置きに行きます。
ちょっと哀しい気持ちになったのは言うまでもありません。
ですが、いつまでも亡くなった人に執着すると、亡くなった人達が一番苦しむのだそうです。
私はクロちゃんや彼氏さんに苦しい思いをさせたくはありませんでした。
粗大ごみを処分してから彼氏さんやクロちゃんの写真に向かってこう言いました。
「今まで、沢山の愉しい思い出をありがとうね。向こうの世界でみんな幸せになってね…」
すると、とどうでしょう。
今までちょっと暗くて重たかった気持ちが晴れやかになったのです。
とても私の気持ちは穏やかになり、とても嬉しくて仕方がなくなりました。
執着を捨てるとはこういうことなのか。
そう、感じたのです。
本当に、クロちゃんやチョビちゃんや彼氏さんには感謝の言葉しかありません。
沢山の愉しい思い出をありがとう。
そう、思っているのです。
でも、執着を手放すって難しいですね。
思いを手放すのって難しいです。
少しずつでいいのかな。
とも、思うのです。
今回の断捨離は私としては凄い進歩だと思っているのです(笑)
どの品物もずっと手放せないでいました。
執着していると自分自身も辛くなります。
もう、亡くなってしまった人や動物は帰って来ません。
でも、私は生きています。
前に進まなくてはいけないのだと思うのです。
少しずつ先に進んでいけばいいのかな。
そんな風に思う今日この頃なのです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

