この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それぞれの後編
第2章 身代わり妹〜第二章〜【変化】
「凛ちゃん、お誕生日おめでとう」
美優の母親は、そう言って凛を抱き締めた。
「ありがと」
凛は満面の笑みでそう答え、美優の母親に抱き着く。
凛の誕生日は覚えているんだな。
─────美優の誕生日は…?
覚えて…いるんだろうか……。
「睦月おじさんがばあばにお小遣いくれないの。だから、凛ちゃんにプレゼント買えなくてごめんね」
”お母さんを許したら、またお金をせびりにくるよ⁈”
美優の言葉を思い出す。
「…働きもせずに小遣いなんて貰える訳ない」
呟いた俺を、凛と美優の母親が怪訝そうに見上げた。
「……睦月さんたちの働く理由…聞いたことありますか?」
俺の言葉に、首を横に振る美優の母親。
「…孫や子供達……愛する誰かが…愛してくれる誰かが欲しいと言うものを買ってあげたいから……だそうです」
母親の表情は動かない。
働いた事のない人間に、その気持ちは理解出来ないのかもしれない。
美優の母親は、そう言って凛を抱き締めた。
「ありがと」
凛は満面の笑みでそう答え、美優の母親に抱き着く。
凛の誕生日は覚えているんだな。
─────美優の誕生日は…?
覚えて…いるんだろうか……。
「睦月おじさんがばあばにお小遣いくれないの。だから、凛ちゃんにプレゼント買えなくてごめんね」
”お母さんを許したら、またお金をせびりにくるよ⁈”
美優の言葉を思い出す。
「…働きもせずに小遣いなんて貰える訳ない」
呟いた俺を、凛と美優の母親が怪訝そうに見上げた。
「……睦月さんたちの働く理由…聞いたことありますか?」
俺の言葉に、首を横に振る美優の母親。
「…孫や子供達……愛する誰かが…愛してくれる誰かが欲しいと言うものを買ってあげたいから……だそうです」
母親の表情は動かない。
働いた事のない人間に、その気持ちは理解出来ないのかもしれない。