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それぞれの後編
第3章 身代わり妹〜第三章〜【聖夜】
<side 美優>

「寒い…」

はぁーっとかじかんだ手に温かい息を吹き掛ければ、

「ほら」
目の前に凌太の手が差し出される。


季節は冬。

もうじきクリスマス。

子供達は心浮かれるこの時期、親はプレゼント選びに忙しい。


子供達は由美さんに預け、私と凌太はプレゼントを選びに街へと出て来ていた。

かじかんだ手が、凌太の温かい手に包まれ溶かされていく。


「ふふっ…デートみたいだね」

私が笑えば凌太も微笑み、私の右手を左手で包んだまま自分のコートのポケットへと突っ込む。

「2人で出掛けるの、久しぶりだな」
そう言って歩き出す凌太。

「凌太ってば休みの度に、優太と凛とどこか行っちゃうから!」

凌太は休みの日に、凛を連れてよく出掛けていた。

最近は、優太も一緒に連れて行ってくれるから、おかげで私はゆっくり出来るんだけど……。


「あー…」

ほら、いつ聞いてもこうやって口を噤んでしまう。

優太も凛も「ないしょ」と言って教えてくれない。

─────まぁ、子連れで浮気はしないよね?
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