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それぞれの後編
第21章 青天の霹靂
夏川クンが発したとは思えない低い声。

そして、

「え……⁉︎ 」

グルンッと視界が回り景色が変わる。

背中に感じる冷たい床の感触。ここは教室だと痛感させられる特有の蛍光灯を、私は今 見上げている。


「夏川……ク、ン……?」

夏川クンの背景は、私が見上げる蛍光灯。

これって……私、夏川クンに押し倒されてる……⁉︎


「…… ”琉” 」

「え……?」

「俺の名前。これから付き合うのに、色気ない呼び方すんな」

「あ…………」


答える暇なんて与えられず、私の唇は夏川クンの唇に塞がれる。

そのまま……

何も考えられなくなるような、甘い甘いキス。
 
夏川クンてキス上手だ。ホントに蕩けてしまいそう……

絶対絶対、エッチも上手だ…─────…って‼︎


「ちょっ…と、待って!」


そこ ”だけ” 成長がいいと。頭の中身もこれくらい成長させろと。友達にからかわれることの多い胸の膨らみ。

そこに、夏川クンの両手が載せられている。

「何?」

涼しい顔して、夏川クンの両手は私の膨らみを包み込む。ああ……それだけで甘い声が出てしまいそうに気持ちがいい。

経験豊富なんだろうな。夏川クンとエッチしたって自慢してる女の子、たくさん知ってるもん。

校内一のモテ男クン。そりゃ、女の子選びたい放題だよね。

チクチク…胸が痛い。


「や、ぁンッ!」

夏川クンの両手を止めることも忘れて、快楽と嫉妬に流されていた頭と身体。

膨らみの天辺で硬さを増したそこを強く摘まれて、駆け巡った快楽に押し出されるように声をあげていた。



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