パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 悪魔な本心っ!？

神谷君はぼうっと窓の外を見ていた。

二人で入っていくと、無言で首をこちらに向けた。

「命が助かって良かった。」

「....僕の命が助かって良かったなんて、魔界の者は思っていないよ。」

自虐的に笑うとまた窓を見た。

「全ての人が思わなくとも、ここに安堵しておる者は二人いる。そして父親も。」

その言葉にピクッと動いた。

「あの人は..そんなこと..現に、ここには来ていないじゃないか。」

ふっと笑うと、お父さんが頭を振った。

「思っている。知らせを聞いて、すぐにコウモリを飛ばしてきよった。」

お父さんが言うと、勢いよくこちらを振り返った。