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婚外恋愛
第2章 逢瀬その2
会う当日…。
今夜も美智はバッグにコンドームを入れていた。
まだ35歳なのだ。
妊娠する可能性は大きい。
正直、恋人は欲しかったが子供はやはり龍一の子供ではなくてはいけなかった。
美智は不倫でできた子供は欲しくなかったのである。
待ち合わせ場所は美智の家の最寄り駅だった。
青柳は車で迎えに来ることになっていた。
お互い写メを送り合っていたので顔は何となくわかっていた。
最寄り駅のバスターミナルで待つこと数分。
1台のボクシーがやってきた。
今日の美智の服装は黒のカットソーに黒のミニスカートにカーディガンを羽織り足元はパンプスだった。
車から青柳が降りてきた。
「花柳さん?」
「はい、青柳さんですか?」
「あぁ、良かった。さ、車に乗って」
「はい」
そう言うと美智は車に乗り込んだ。
青柳は話始める。
「これから天ぷらでも食べにいきませんか?」
「天ぷらですか?」
「ええ、美味しい天ぷら屋さんがあるんですよ」