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第4章 　逢瀬その4

最近、美智はある官能小説を書いていた。
その小説を携帯小説サイトに投稿していたのだ。

それは、自分と同じようなセックスレスで悩んでいる人に向けたちょっとエッチな恋愛小説だった。

それは、自分の欲望をある意味満たすための空想に過ぎない話だった。
美智はこんな話を書いて読んでくれる人などいるのだろうか。

と、思っていたのである。
だが、予想に反してその小説の反響はすごいものだったのだ。

毎回のアクセスは美智が信じられないような数字をたたき出していたのだ。
美智自身も驚くほどだった。

コメントなども数多く寄せられ、ファンも多くファンレターなども来ていた。
その中のファンのひとりが小林竜二であった。

小林の年齢は不明だったが、仕事は営業をしているらしかった。

「こんなエロい小説どんな人が書いてるのかな？って想像しちゃって」

そんなファンレターを小林は美智に送ってきたのだ。
美智はそのファンレターに返事を書いた。

「普通の専業主婦をしている寂しいおばさんよ…」

美智はそうメールで返事を書いた。
二人はFacebookを通じて連絡を取り合うようになっていた。

直ぐにお互いのメアドを交換したのだ。