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私と彼の8日間
第8章 7日目
意識すると、繋いだ手が急に熱くなってきた。

(マサキ君が私に触れるのも..手を繋ぐのもキスも..全て小説の材料。だから期待しちゃダメだ、)

『僕が8日間と言ったのは、あの小説の締め切りだから。それまでに書き上げなくちゃならないから。』

『そう..なんだ....』

『親父は今日梓に会って、より一層書く手が進んだみたい。早く終わりそうだよ。ありがとう。』

『ううん....私も..早く金沢センセの新作読みたいから..良かったよ..』

ずきん....

心が痛くなった。


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