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私と彼の8日間
第2章 1日目

『どうせ暇でしょ?』

ニコッと笑う松田君。

(暇だけど..!)

軽くひどいことを言われているにも関わらず、キュンとしてしまうのは惚れたもの負け。

『いい..けど..』

『服とか靴は今日買ったやつから選んで。それから僕のことは名前で呼ぶこと。わかった?梓。』

いきなり名前を呼ばれ、ドキっとする。

(梓..梓って!)

この瞬間自分の名前が大好きになった私はつくづくバカだと思う。

『じゃあ..マサキ..くん?』

呟くと、松田君が微笑んで私を引き寄せた。
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