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私と彼の8日間
第16章 Ⅴ日目
「....はぁ..」
思わずため息をつきソファに携帯を放り投げ、コーヒーを飲みながらゆったり腰掛けた。
「....何期待してるんだ..」
ふと笑って、ソファの前のテーブルに置いてある写真を手にとる。
そこには虎狐女の榊原梓がいた。
昨日の彼女を思い出す。
暴れたくて仕方ないというような瞳。
薄く笑みをこぼす口元。
そして 普段の梓を思い出した。
いつも落ち着くことなく動く目。
ふにゃっとした顔。
快感に眉をひそめ、僕を見上げる..
全てが榊原梓だった。