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第16章 Ⅴ日目

書きかけの原稿をパラパラと捲る。

「結構進んでる....」

僕はそれを持って畳に座ると、始めから読み始めた。

一巻は読み終えていたからあらすじはわかっている。

元不良少女が一人の同級生に開発され、肉体的にも精神的にも彼に墜ちていく..という話。

親父の作品は、リアリティのある性描写が売りだけど、確かに今回は、女の精神面にフォーカスを当てているようだ。

「ふーん..梓にそっくりだ..」

僕の話を聞くだけで、ここまでリアルに描ける点、本当にいつも尊敬する。

ただ、唯一そこだけ。