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私と彼の8日間
第19章 私と彼のはじまり
手をつなぎながら、マサキ君に家まで送ってもらう。
なんだかこの時間が私は大好き。
静かな住宅街に私たちの声が響いて..
誰もいないからぴったり寄り添って歩ける。
「遅くまでお邪魔してごめんね?」
「いいよ。てゆうか無理やり、母さんが梓を誘ったわけだし。」
「ふふっ..マサキ君パパとママ、面白いよね!仲いいし。」
「娘が欲しかったらしくてさ。梓が娘みたいなんだよ。むしろ息子の俺なんて足蹴にされてる。」
「..私も二人が大好き!」
「..ふーん?」
マサキ君が顔を逸らす。
ちょっとむくれたように見えた。
「..あ。ま、マサキ君も..大好きだよ?」
私が言うと、ふっと笑った。
「付け足し?」
「ち、違ーう!マサキ君..大好きだもん!」
必死に言うと、ため息をついて手を引かれた。
そのままぎゅっとされる。