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第25章 私と彼とこれから

『先日、○○大学の近くの公園で大学生が刺される事件が起こり、容疑者の高浜颯太（22）がー』


「梓、これは何?」

「う..ウサギさん....」

マサキ君がウサギの耳（仮）を掴んで、私に見せた。

「リンゴをどう切ればこうなるの?」

「....ひどいマサキ君....」

私がリンゴを切る手を止めて言うと、ふっと笑った。
そのままテレビに視線を移し、私たちの大学の映る画面を見た。

その時、

ｶﾞﾗﾗｯー

「よぉ。」

「あ、田所君。里も。」

田所君と里が入ってきた。

「具合どうだ松田。」

「別に。いつも通りだよ。」

マサキ君が言うと、里が舌打ちした。

「チッ....刺されても気に食わねぇ性格は治らねーか。」

「君も日が経つにつれ女らしさを失っていくね。」

マサキ君がニッコリ笑うと、里が眉をつりあげた。