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第14章 14・雪美が鳥籠から逃げる

機内Ｓｉｄｅ

『もうじきだな。萊』

｢はい。那覇空港に迎えが来てます。榎琉自らです。｣

『くーっくっくく・・雪美のやつ、びっくりするだろうな。』

｢ええ。乳首ピアスがGPSとは知らないですからね。｣

『乳首ピアスだけGPS仕込んどいてよかったよ。』

ピリリリッ・・

萊が携帯電話をタップし、話した・・

｢はい、天城です。｣

お。萊、雪美のやつ、バイトの面接しに歩いてるぜ。

｢クスクス・・そこ、榎琉の店でしょう？｣

あ。知ってた？

｢ええ。おおよそ見当がつきますよ。｣

まーな。そこの店長には面接を長くしとけと言ってあるから。

｢さすが榎琉ですね。｣

あー、あと俺の補佐も来てるぜ。

｢おや。将紀もですか？｣

ああ。将紀に変わるぜ。

そして・・

萊兄さん、こっちに来るんだって？

｢将紀。元気だね。｣

うん。元気だよ。ケツマンコ、榎琉に掘られちゃったよ・・怒ってよ。

｢クククッ・・将紀、榎琉が好きだろ？｣

えー。鬼畜だし～。

｢くすくす。どもってますよ。まーいい。雪美を確保すれば榎琉が壊しますからその間ゆっくり話しましょう。｣

うん。わかった萊兄さん、那覇空港で待ってるね。

プツッ・・