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少し愛して
第3章  連休
(1)
この年の3月に佑貴は某大手電機メーカーを退職し、某大手外資系会社に転職していた。
千佳は会社で佑貴に会えなくなりとても寂しく感じていた。

そんな寂しさを感じていた時であった。
佑貴が仕事帰りに千佳の家に来たのだ。

千佳の自宅は東急田園都市線の高津駅から歩いて15分くらいのところにあった。
佑貴の勤め先は東急田園都市線の江田駅からバスで10分位のところにあった。

丁度、千佳の家は佑貴の会社からの通り道だったのだ。
金曜の夕方に佑貴が千佳の自宅を訪れていた。

「山崎さん、GWって何か用事あります?」
「別にないけどどうして?」

「俺の田舎の仙台に一緒に行きませんか?」
「え?本当に?いいの?」

「うん、田舎の友達にも会って欲しいから」
「うん、じゃ、行くわ」

この話で二人はGWに仙台に行くことになったのである。






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